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映画『ノートに眠った願いごと』の試写会に行ってきました。

昨晩、よみうりホールで行われた、ユ・ジテ主演映画『ノートに眠った願いごと』の試写会に行ってきました。この作品は、1995年にソウルで起きた三豊百貨店の崩落事故に関するものです。私はちょうどこのころソウルに留学中だったので、事故現場から生存者が救出される様子を、テレビのニュース速報で観ていたことを、今でもよく覚えています。

簡単なあらすじを書いておきますね。ユ・ジテさん演じる司法試験に合格したヒョヌと、キム・ジスさん演じる恋人のミンジュは、結婚を約束をした恋人同士です。1995年6月29日、二人は新居で使う家具などを買うために、一緒にデパートに行く約束をしていました。でも、ヒョヌは急な仕事の予定が入り、彼女に先にデパートに行くように促します。
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「1人で行くのは嫌だ」と言う彼女を暑いさなか外で待つのは大変だろうと思ったヒョヌは、「デパートならクーラーもあるし、6時までには行くので地下にあるコーヒーショップで待っていてほしい」と半ば強引にミンジュをデパートに行かせました。ようやく仕事が終わり、彼女の待つデパートに向かうヒョヌ。でも、なんとそのデパートがヒョヌの目の前で崩れ落ちてしまうのです。

何故あの日あの現場に行けと言ってしまったのか。彼は自分を責めます。そして、恋人を失ったヒョヌは、その悲しみを忘れるため、仕事人間になるのです。

10年後のある日、検事になっていたヒョヌは、自分が担当する政治家と企業の汚職がらみ事件で、上からの圧力がかかり上司から休職するように言われます。不正を暴くために努力したくても何も出来ない自分。そんな悔しい思いをしているとき、彼のもとに死んだミンジュの父親が訪ねてきて、1冊の日記帳を置いていくのです。

その日記帳には「ミンジュとヒョヌの新婚旅行」と書いてありました。そこには生前彼女が書き残した二人の新婚旅行の計画が書いたあったのです。ちょうど休職を言い渡されていたヒョヌは、この日記の計画通りに旅をしようと思います。

彼女の日記帳を頼りに旅に出た彼。でも、何故か、いつも彼の前にオム・ジウォンさん演じる旅行中の女性が現れるのです。おまけに、彼女は死んだミンジュが書き残したメモと、全く同じ台詞もすらすらと言ってのけてしまいます。

ヒョヌは彼女に問いかけます「君はミンジュを知っているの?」と・・・。彼の問いかけを聞いた途端、彼女は急に苦しみ始め、泣き出してしまいました。いったい彼女は何者なのでしょうか?
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この作品は、事故の犠牲者とその遺族、そして生存者の生々しい体験が、伝わってくる映画でした。遺族の苦しみと生存者の苦しみ。10年経ってもなかなかいえることのない心の傷。かなり悲しい映画でしたが、映画の最後の方で、ようやく明日への希望が持てるような内容だったのが良かったです。

それと、この映画を観て主演のユ・ジテさんはやはり良い俳優さんだなということを再認識しました。彼はハンサムではないのですが、とても魅力的で観ていて飽きない人ですね。また、高倉健さんのファンで、日本に留学していたということにも、なんだか親しみを感じます。

また、この作品を観ると、韓国の秋の美しい風景を堪能することが出来ます。秋の韓国に行ってみたくなる、映像美が素晴らしい作品です。ぜひ劇場の大きなスクリーンでご覧になってみてくださいね。この映画は11月3日(土)より公開されます。

(PS)公開初日にはユ・ジテさんの舞台挨拶もあるようです。

[写真:Naverより]